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疫学とは

「特定の集団における健康に関連する状況あるいは事象の、分布あるいは規定因子に関する研究」(※1)です。19世紀後半、英国でコレラが流行した時、麻酔医ジョン・スノウがその発生源をつきとめるために行った調査が疫学の起源であるといわれています。疾病の背景や原因、リスクファクターを特定することで、社会政策などを立案するための基礎資料となる特徴もあります。 ※1疫学辞典 第3版 John M.Last編、日本疫学会訳 2000年

医薬品企業にとっての疫学データ

医薬品市場を評価する上での基礎データといえます。例えば、疫学データから「疾病X」を発症した患者が「どのくらい」いて、「どのような分布か(例:男性に多い/20~30代の女性に多い など)」といった情報を得ることができます。つまり、疾病の特性を理解し、“薬剤を服用しうる患者数”を把握することができます。薬剤の処方機会は、薬剤を服用する患者数によって決まりますので、市場評価や売上予測、マーケティング戦略の立案などに必須のデータです。

疫学データの指標

医薬品市場評価で一般的に使用する指標は、罹患率(Incidence)と有病率(Prevalence)です。 どちらの指標を用いるべきかは、疾患によってまたは評価対象となる薬剤によって異なります。

罹患数と有病数
有病数は罹患後の継続期間によって変わります。 継続期間が長ければ有病率は高まり(高血圧などの慢性疾患)、 短ければ低くなります(寛解または死亡などにより)。
疫学データからわかること

疫学データから市場の特徴をつかみ、開発企画やマーケティング戦略の企画に活用できます。

A:ポテンシャルを含む全患者数
B:診断患者数
C:治療患者数
D:薬物治療患者数

・AとBの差を見ると…疾病啓蒙により市場が拡大する?
・BとCの差を見ると…手術などほかの治療方法との関連性!
・CとDの差を見ると…副作用を改善すれば薬物治療が増加するかも?
※市場により各円の大きさや比率が異なるため、市場の構成を理解することがマーケティング戦略のキーとなります。疫学データはこれを把握するための重要な基礎データになります。
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