弊社サイニクス株式会社では、2026年8月に「日本におけるバイオマーカー・ゲノム検査の現状と今後の課題」に関するアンケートを実施し、製薬企業31社・62名から有効回答を得ました。今回のオンコロジー・ニュースレターでは、その調査結果と、日本のがん遺伝子パネル検査の現状や課題をご紹介します。
調査結果
回答者の89%がバイオマーカー・ゲノム検査を今後の事業戦略上「非常に重要」「重要」と認識する一方、85%が現在のがん遺伝子パネル検査に何らかの課題があると回答し、現状に強い課題意識が寄せられていることがうかがえます。
貴社においてバイオマーカー・ゲノム検査は
今後の事業戦略上どの程度重要ですか?
(n=62)
現状のCGP検査について、
製薬企業皆様の観点からの課題はありますか?
(n=62)


製薬企業31社・62名
調査期間:2026年8月6日~8月21日
「現場のリアルな声」
アンケートの自由回答に寄せられた「現場のリアルな声」をご紹介します。

※アンケートの自由回答を、趣旨を変えない範囲で編集・抜粋しています。
- 薬剤アクセス(患者への最適治療ができない)→ 半数以上の方が、この点を課題として捉えています
「CGPによる治療の層別化が重要だが、保険償還上の制約によりがん遺伝子パネル検査へのアクセスが限られている」
「個別のCDxが増加しているため、治療方針決定に必要な検査を受けきれず患者さんが医薬品へのアクセス機会を逸している」
「保険適用での検査回数に制限があり、耐性変異を早期に把握して適切な治療を選択することが難しい」 - グローバル開発への影響
「ドラッグラグ/ドラッグロスへの影響」
「個別化医療を推進する世界的なトレンドから、日本が外れている」 - 情報リテラシー
「検査の条件やメリットについて、医療者に明確に説明することが難しい」
「患者さんへの情報提供が十分でないケースがある」 - 制度&運営
「CDxとがん遺伝子パネル検査のあり方を見直し、1L開始前からCGPを実施できる仕組みが必要」
「検査を実施できる施設の拡大」
「C-CAT入力やエキスパートパネルの省力化など、運用体制の見直しが必要」
アンケートからは、患者さんの薬剤アクセス、CDxとがん遺伝子パネル検査、検査実施タイミングや運用体制、グローバル開発とのギャップなど、現場が直面する切実な課題が数多く多く寄せられました。
こうした課題に対して製薬企業は今、何をするべきなのかー。
その答えを探る場として、来る2026年11月11日(水)に「日本のがんバイオマーカー・ゲノム検査の新時代に向けて ~世界との格差が広がる中、製薬企業が今取るべきAction~」を開催します。当日はがんゲノム医療のKOL、ゲノム検査企業トップ、製薬企業の開発・薬事エキスパートが現状と課題、展望について講演するとともに、サイニクスから日米のバイオマーカー治療・開発動向の比較データをご紹介。パネルでぃうカッションでは、これらのアンケートで集まった製薬企業の課題等について徹底議論します。
ご登壇者・講演
深田 一平 氏
がん研究会有明病院 ゲノム診療部 副部長
「がんゲノム医療の現在地と次なる課題
―乳がん診療から考える遺伝子パネル検査の最適化―」
森久保 典子 氏
ファイザーR&D合同会社 薬事統括部長
「革新的ながん治療薬を日本の患者さんに届けるために」
高木 実加 氏
ガーダントヘルスジャパン株式会社 代表取締役社長
「進化するがんゲノム医療の臨床実装 ―がん遺伝子パネル検査の役割拡大と個別化医療の展望―」
パネルディスカッション
モデレーターとして 植木 貴之 氏(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 ディレクター)をお迎えし、製薬企業向け調査および申込時アンケートで寄せられた現場の声をもとに、患者さんへのアクセス向上、がん遺伝子パネル検査の今後、製薬企業・医療機関・検査企業の連携、個別化医療の実現に向けた方向性などを議論します。
開催概要
- 日時:2026年11月11日(水)13:00開始
- 会場:東京・四谷
- 主催:サイニクス株式会社
- 参加資格:医薬品およびバイオ企業従事者のみ対象
- 参加費:20,000円(税込)

