サイニクスでは、2017年より二期にわたり厚生労働省 科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業に参加し、研究班の一員として製薬業界におけるがん登録情報の利用実態や利用ニーズ、要望等を調査。その成果を論文として発表しています。
サイニクスとがん登録- 厚生労働省 科学研究費補助金
がん対策推進総合研究事業における活動
第3期 活動報告
(2023年~2026年)
第2期 活動報告
(2020年~2023年)
第1期 活動報告
(2017年~2020年)
サイニクスとがん登録
サイニクスは10年以上もの間、日本がん登録協議会の賛助会員を務めています。
2023-2026 | 厚労科研費がん対策推進総合研究事業「がん統計を活用した、諸外国とのデータ比較に基づく日本のがん対策の評価のための研究」(松田班)に参加 *研究代表者:松田智大 国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録センター |
2020-2023 | 厚労科研費がん対策推進総合研究事業「国際比較可能ながん登録データの精度管理および他の統計を併用したがん対策への効果的活用の研究」(松田班)に参加 |
2020 | 日本がん登録協議会 第29回学術集会「全国がん登録の情報利用:今後広がる民間利用における課題と展望」 (於)ポスター発表する(プログラム) |
2019 | 日本医師会、日本がん登録協議会共催「Symposium2019 がん統計の活用と未来」にて「製薬企業が求める情報とは」を テーマに講演を行う(講演内容) |
2017-2020 | 厚労科研費 がん対策推進総合研究事業 「都道府県がん登録の全国集計データと診療情報等の併用・突合に よるがん統計整備及び活用促進の研究」(H29-がん対策-一般-016) 松田班に民間から初参加 |
2015 | 全国がん登録協議会との共催セミナー開催(演者: 田中英夫先生、松田智大先生、片野田耕太先生) |
2013 | 地域がん登録全国協議会20周年記念シンポジウムの企業セミナーにて「がん疫学 データの医療用医薬品事業性評価への活用」をテーマに講演を行う (講演内容) |
2009 | 祖父江友孝先生(現大阪大学大学院医学系研究科)に「がん統計のしくみと最近の動向」というテーマで弊社セミナーでご講演頂く |
2007 | 地域がん登録全国協議会(現 日本がん登録協議会)の賛助会員となる |
2003 | 製薬企業向けの市場評価データベース「CancerMETRIC Japan(現Patient Metrics)」販売開始 |
2002 | 日本のがん統計データの情報収集を始める ・地域がん登録全国協議会の先生方よりご指導頂きながら、罹患率・生存率のデータ特徴や提供先の情報について学ぶ ・各県のがん登録室にご連絡し、各県の地域がん登録の収集を開始 |
厚生労働省 科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業における活動
サイニクスでは、2017年より二期にわたり厚生労働省 科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業に参加し、研究班の一員として製薬業界におけるがん登録情報の利用実態や利用ニーズ、要望等を調査。その成果を論文として発表しています。
研究の背景と研究目的
~ 製薬企業におけるがん登録の利活用の状況を把握し、今後のがん登録のあり方を検討するため ~
2016年1月からがん登録が義務化されたことにより、日本における全国がん登録は精度の向上が期待されています。また、2019年から国立がん研究センターでは、「全国がん登録 情報提供の窓口」を開設し、全国がん登録情報の利用提供を受け付けています。全国がん登録情報は、医薬品や医療機器、医療保険など医療に関わる民間企業においても利用される可能性があるものと考えられ、今後、産業界で一層利用のニーズが高まることが想定されています。
調査活動と勉強会
2019年より全国がん登録の民間利用が開始されました。その開始に先駆けてサイニクスでは、本研究班の研究活動として2017年より、民間利用に対し製薬企業ではどのようなニーズがあるのかを把握するための調査会を毎年開催。2022年2月に開催の第5回 調査・勉強会では、全国がん登録の最新情報をお伝えするとともに、がん統計の利用実態について調査しました。
また、過去4回の調査から「がん登録と臨床データとの連携・突合」という製薬企業のニーズが明らかとなっています。
第5回目の調査・勉強会では各種がん疫学の研究やMASTER KEYの最新情報を学び、創薬の更なる発展のための「がん統計」の活用について皆様と一緒に考えました。
第3期
2023年~2026年
がん統計を活用した、諸外国とのデータ比較に基づく日本のがん対策の評価のための研究
研究代表者:松田 智大(国立がん研究センター がん対策研究所)
サイニクスの分担研究テーマ
『がん関連統計の利用制度、手続きの調査と国際比較』
2023年4月からは第三期目とし「がん関連統計の利用制度、手続きの調査と国際比較」というテーマで、がん関連統計が、諸外国ではどのように1次・2次利用できるか、法的根拠も含めた制度、利用の手続きや環境を調査し、我が国の体制に活かせる点を提言してまいります。
第2期
2020年~2023年
国際比較可能ながん登録データの精度管理および他の統計を併用した
がん対策への効果的活用の研究
研究代表者:松田 智大(国立がん研究センター がん対策研究所)
サイニクスの分担研究テーマ
『医療情報収集・提供の仕組みの国際比較』
2020年4月からは、第一期の後継研究である「国際比較可能ながん登録データの精度管理および他の統計を併用したがん対策への効果的活用の研究」(松田班)の分担研究「医療情報収集・提供の仕組みの国際比較」というテーマで、がん登録データを含む医療情報収集・提供状況を、国際がん登録協議会(IACR)やアジア国立がんセンター連盟(ANCCA)等のネットワークを利用して調査し、その調査結果を基に、我が国でのあり方を提言してまいります 。
第1期
2017年~2020年
都道府県がん登録の全国集計データと診療情報等の併用・突合による
がん統計整備及び活用促進の研究
研究代表者:松田 智大( 国立がん研究センター がん対策研究所 )
サイニクスの分担研究テーマ
『産業界におけるがん登録データ活用の検討』
『既存のがん関連統計情報の整理』
2017年4月より 厚生労働省 科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業に参加し、「がん登録整備及び活用促進の研究班」の分担研究班の一員として「産業界におけるがん登録データ活用の検討」の研究を担当しています。過去4回開催の調査・勉強会では、製薬企業担当者累計465名(54社)を対象に、製薬業界におけるがん登録およびがん関連統計に対するニーズ調査を行い、報告書論文を執筆しました。