医薬品ニッチ・マーケティング - 市場機会と対応戦略

ダイジェスト

2008年4月18日に東京アメリカンクラブにて開催致しました弊社セミナー『 医薬品ニッチ・マーケティング - 市場機会と対応戦略』では、 多数の皆様にご来場いただき盛況のうちに終えることができました。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
今後も随時、セミナー開催を予定しておりますので是非ご参加ください。

トピック

1. 講演: 急成長しているニッチ・マーケットとその対応戦略

ファーマ・マーケティング・コンサルタント
井上 良一 氏

世界の医薬品市場は重要な転換点に直面している。従来の生活習慣病を中心とするマス・マーケット薬は供給過剰、特許切れ、ジェネリック化、またはOTC化し縮小して行く。一方、創薬技術の進歩によりアンメット・メデイカル・ニーズの高いニッチ・マーケット薬は急成長を遂げている。しかも、このニッチ・マーケット薬の成長は加速化しており、今までの常識では思いもつかない薬効分野の新薬が出現してきている。しかし、創薬技術の困難さから未解決の難病も数多くあり、更なる研究開発が進行している。このような流れの中で世界と日本の医薬品企業はニッチ・マーケットに向けての経営戦略を取り始めた。本講では、数多くのニッチ・マーケット薬の事例を示し、ニッチ・マーケットに向けて取るべき経営戦略を提示したい。

2. 講演: ニッチ・マーケット: 市場評価のポイントとテクニック

サイニクス株式会社
シニア・マーケットアセスメント・コンサルタント
ウィリアム・カチェリス

現在の医薬品業界において、ニッチ・マーケットは重要評価事項の1つである。ニッチ・マーケットには高いアンメット・ニーズが複数存在するため、如何にこれらのアンメットニーズを最小化するかが重要な鍵となる。また、ニッチ・マーケットへの参入は、新規マーケットの獲得、自社のビジネス独自化を図るという点で製薬企業にとってのメリットがあると言えよう。本講では、ニッチ・マーケットに対する戦略面の重要事項を幾つかの例を挙げながら紹介したい。

  • ニッチ・マーケットとは? – 従来のマス・マーケットと比較して
  • ニッチ・マーケットへのアプローチ
  • オーファン・ドラッグ制度
  • 患者数予測と患者セグメンテーション
  • がん領域特有の考慮事項

3. ミニ・ワークショップ: ニッチ・マーケットにおける患者数予測と患者セグメンテーションのテクニック

オンコロジー・マーケティングの第1期とでも称すべき2001~2002年でのハーセプチン、リツキサン、グリベック、イレッサの日本における上市を経て、その後次々と分子標的抗がん剤が上市されるようになってきている。そして今やオンコロジー・マーケティングは第2期を迎えつつある。日本におけるがん死亡数が増大する中でその市場機会はますます拡大しているが、市場での競合も厳しくなりつつある。第1期でのオンコロジー・マーケティングの経験を踏まえて、新規抗がん剤で取るべきマーケティング戦略・戦術を提示したい。そしてそれらの内容がこれから日本で新規抗がん剤の開発・上市を計画している企業の担当者に役立つことを期待したい。※同時通訳をご用意しております。


日時

2008年4月18日(金)13:00 ~ 18:00(12:30 受付開始)

会場

東京アメリカンクラブ 「セントラル・パーク・ノース」

参加資格

医薬品およびバイオ企業従事者のみを限定対象としています