今回のサイニクスオンコロジーNewsletterでは、4月24日(日)にタイのバンコクで開催される「アジアがん臨床試験ネットワーク(ATLAS)国際シンポジウム」をご紹介させていただきます。本シンポジウムはオンラインでも開催され、無料で参加することも可能です。
ATLAS国際シンポジウム 開催概要
アジアがん臨床試験ネットワーク(ATLAS)計画の拠点として、国立がん研究センターで初の試みとなる在外事務所をタイバンコクに開設しました。今回そのお披露目をするとともに、東南アジアのATLAS参加国の医師・研究者、規制当局の代表者などをお招きし、アジアでのがん研究についてディスカッションを行い、心を一つにアジアのがん医療のさらなる発展を目指す企画です。
国立がん研究センター中央病院が中心となりASEAN諸国と連携しアジア国際共同試験ネットワーク構築する2020年9月に始動したプロジェクトです。
弊社サイニクスも参加し、松田智大先生(※1)が主任研究員を務める「国際比較可能ながん登録データの精度管理および他の統計を併用したがん対策への効果的活用の研究」(※2)が毎年主催している製薬企業向けの勉強会においても、ATLASプロジェクトをリードされる中村健一先生(※3)や大熊ひとみ先生(※4)からも「Master Key Asia」というテーマで過去2年間にわたってご講演をいただいております(ご視聴はこちらから)。
「アジアにおける希少がん開発の基盤、ゲノム医療の発展などアジア領域における早期薬剤開発を推進している本プロジェクトについて学べる非常によい機会かと存じます。ご多忙とは存じますが、ご都合がよろしければ是非ご参加をご検討下さい(参加申し込みはこちらから)。
※1 松田智大先生(国立がん研究センター がん対策研究所 国際政策研究部 中央病院 アジア連携推進室 企画戦略局 国際戦略室がん登録センター)
※2 厚生労働省 科学研究費補助金がん対策推進総合研究事業
※3 中村健一先生(国立がん研究センター中央病院 臨床研究支援部門 研究企画推進部/JCOG運営事務局)
※4 大熊ひとみ先生(国立がん研究センター中央病院 国際開発部門 研究企画室 室長)
ATLASプロジェクトとサイニクスの関係
弊社サイニクスでは2017年より厚生労働省 科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業に参加し、研究班の一員として製薬業界におけるがん登録情報の利用実態や利用ニーズ、要望等を調査し、年度末に研究班の報告書として発表しています。
その活動の一環として、年に一度、製薬企業向けに「がん統計の勉強会・調査会」を実施しております。ATLASプロジェクトの主メンバーである中村先生には2021年に、大熊先生には今年2月の勉強会で本プロジェクトのご紹介や進捗状況をご紹介頂きました。勉強会の様子や、過去の研究活動については、弊社Websiteよりご視聴いただけます。