去る2024年2月19日、弊社サイニクスが2017年より三期にわたり一員として活動している厚生労働省科学研究費がん政策研究事業「がん統計を活用した、諸外国とのデータ比較に基づく日本のがん対策の評価のための研究」松田班は、製薬企業担当者を限定対象とし「がん研究におけるビッグデータとデータ連携の展望」をテーマにセミナー(勉強・調査会)を開催しました。この度、その講演動画を公開いたしましたので皆様にご紹介いたします。
今回で第7回目を迎える本セミナーでは、全国がん登録の最新情報と今後の展望をお伝えするとともに、昨今注目されているゲノム情報の活用や、内閣府BRIDGEとして始動している医療データの統合・活用の展望について産学の意見交換されました。
弊社では今後も研究班員としての活動を通し、産学の架け橋となれるよう微力ながら尽力する所存です。今後も同様のセミナーを開催する予定ですので、是非、製薬企業の皆様のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
第7回 勉強会(講演) テーマ:がん研究におけるビッグデータとデータ連携の展望
- 『日本のがん登録データの今後10年のビジョン』
松田 智大(国立がん研究センター がん対策研究所 国際政策研究部 中央病院 アジア連携推進室 企画戦略局 国際戦略室) - 『C-CAT:保険診療で行われるがん遺伝子パネル検査6万件データの利活用』
河野 隆志(国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター(C-CAT) センター長) - 『内閣府BRIDGE事業「医療デジタルツインの発展に資するデジタル医療データバンク構想」』
浜本 隆二(国立がん研究センター研究所医療AI研究開発分野・分野長 内閣府BRIDGE事業「医療デジタルツイン」PM(研究総括)) - 『韓国のがんビッグデータ:課題と挑戦』
Dr. Choi Kui son(Graduate Scholl of Cancer Science and Policy, National Cancer Center / Cancer Big Data Center, National Cancer Center, Republic of Korea)
調査会開催の背景・目的
松田班では「全国がん登録データの民間利用に対し製薬企業におけるニーズの把握」をテーマに2017年より毎年の調査・勉強会を開催してきました。近年では、がん登録以外にもがんに関連する統計データやMaster Key 、C-CATなど創薬や治療に関連する様々なトピックについて製薬企業の皆様が学べる場を提供すると同時に、企業としての意見やニーズを伝える機会として本調査・勉強会を位置付けています。
第7回目を迎える今回は、全国がん登録の最新情報と今後の展望をお伝えするとともに、昨今注目されているゲノム情報の活用や、内閣府BRIDGEとして始動している医療データの統合・活用の展望について産学の意見交換の機会にできればと考えています。
主催
厚生労働省科学研究費がん政策研究事業
「国際比較可能ながん登録データの精度管理および他の統計を併用したがん対策への効果的活用の研究」
(研究代表者 松田智大 国立がん研究センター)
サイニクスと研究班の繋がりと役割
弊社サイニクスは2017年4月より、「がん登録整備及び活用促進の研究班」の分担研究班の一員として「産業界におけるがん登録データ活用の検討」の研究に参加。その後も継続して研究班の活動に参加し、現在は2023年4月より3期目となる「がん統計を活用した、諸外国とのデータ比較に基づく日本のがん対策の評価のための研究」(松田班)の分担研究員として研究中。本研究の一貫として、過去6回開催された同調査・勉強会では、製薬企業担当者累計1048名(64社)を対象に、製薬業界におけるがん登録およびがん関連統計に対するニーズ調査を行い、報告書を執筆しました。(詳細はこちら)